あなたが思い描く,20年後のPCは?
20才なったPCは,生まれたときより速く,大きく,成長した。だが,起動に長い時間がかかるし,仕事を任せてしまうこともできない。PCのアプリケーションも,人間の思考にフィットしていない。これからの20年には,もっと大人になってもらわないと困る。
ここであげられている「PC」は,IBM PCからはじまった,いわゆる「PC」で,25年前にはアップルIが,22年前にはアップルIIやNECのPC-8001が発売されている。まぁスタンダードとしてのIBM PCの価値は高いので,とりあえずは20年ということで。その20年目,パソコンはその大きな成長期に,売り上げが前年を下回るという話が(ZDNet Newsの記事)。それも,かなり極度の不振にようだ。確かに,今のパソコンはもう数年使っているのに,買い替えたいと思うことないなという人は多いだろう。どんな作業をしても,それほどストレスなく,買い替える必要性を感じない。ビデオ処理などでは,いろいろ感じることもあるが,パソコンにどのような成長を望むのか,が,みえなくなっているのが,現実。
記事ではローカルがネットに取って変わることはない,としているが,それは過程は長くても結末は違う(と私は考える)。PCはネットワークアクセスするためだけの(ウェアラブルさを増した)シンクライアント・タイプと,アクセスを受けるためのサーバー・タイプに2分していく。今は,どの新しいOSもその両方を兼ねているが,いずれ,無駄なものがそがれていく傾向となるだろう。20年後のPCは,今のPCとは違う2つとなる。だけど,なんにしても,ネットワークに密着したものになる。いや,密着というよりは,同化するのか。
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